☆パワナビ松田
今日もお客さん?がたくさんきた。
昨日、本日は特に多かった。
中にはギターだけ弾いていく人、
お昼ごはんだけてべていく人、
ちょっと寄っていく人などなど・・・。
みんななにを話すわけでもないのだが、
「そういえばこの間こんなことがあったよ・・・。」
みたな雑談を交わす。
そんなちょっとした世間話がパワナビとしては
うれしい情報源になる・・・。「そういえば」大歓迎☆
今日も取材につながりそうな情報ゲットに成功!
っていうか、パワナビコンテンツの90%が
あるいみ、こういった人達のタレコミ(笑)
をたくさん拾い上げて、整理し、配信しているようなもの・・・。
もちろんメールや掲示板などの投稿も役にたっているが
直接のタレコミ情報は臨場感が増す為、即取材に繋がりやすい。
そういえば、本日、宮崎市のある大学4年生が
卒業論文の研究の一環としての取材ということで
わざわざ延岡の編集部までやってきた。
彼はコンピューターネットワークと地域共同体との関係を調べているとの事、
かなりアレコレ話しこんでしまい、
彼は電車の時間などを気にしつつ、あわてて出て行った。
地域コミュニティの活性化などと歌われることの多い今日この頃・・・。
特にITを利用した・・・などの言われ方が耳につく。
「地域コミュニティの活性化」とキーワード検索してもかなりの数が表示される。
そしてITを利用したビジネス展開などの資料も多い。
共同体・community などの意味は辞書で調べていただくとして、
わかりやすいところで、地域コミュティなんていうと
「地域住民が主体となっての町づくり」とかいうのが真っ先にでてくる
しかし、そういったものは本当にITで活性化できるのか
疑問に思うときがある・・・。
自分自身ITを利用した仕事をしていながら、
こんな事を考えるのはどうかともおもうけど
実際、便利になるのは本当にありがたいものだが、
便利になるたびに、なくなっていくものも多い・・・。
かろうじてパワナビは取材をメインにしているので
実に多くの人と接する機会があるが、
やはりパソコンに話しかける時間も多い(苦笑)。
そしてITのおかげで「済ます」ことになれてしまった。
「メールにしよう」はいいほうで「メールで済ましておこう」と
思ってしまうことがたまにある。
多分これは、投げっぱなしでいいだろうとどこかで思っているに違いない。
メールを打った次点でその件は終わり・・・。
相手の意見など無視し、自分で勝手に完結してしまう。
「まことに申し訳ございませんが、本日の会合には参加できません」
「例のイベント参加キャンセルさせてください。急用ができました」
こんな具合・・・電話して相手のがっかりする声をききたくないなどの思いもあるかも。
便利といえば便利だが、逆にいえば面倒くさいことを避けているだけ・・・。
まあ昔に比べれば電話だって便利なものだが、メールはもっと便利!
たとえば「すいません」の一言を伝えるにも直接本人にではなく、
大げさにいえばパソコンに「すいません」とあやまればOKなのだ・・・。
特に言いにくい事などは、直接本人に言うか、または告白するのに勇気がいる。
さらに、顔をあわせれば、こちらのはずかしい顔を見られるし、
震えている唇も見られるかもしれない・・・が
その辺の行動を理解して「そこまで言うのならしょうがないな〜」となるもの。
決して言葉だけを認めたものではない。時には物をもっていくこともある。
いいようにとらえれば、メールなどは冷静に考えたあげくに練り上げられた文章なので
アドリブの生本番で喋るセリフよりは計算されているもで落ち度は少ない・・・。
しかし、便利になればなるほど人間の精神的パワーはおちていっているような気がする。
自分をふるいたたせるなんて機会が少なくなっていく。
気軽にというのがITのよさだが、次第にここぞという時の精神力はなくなってくる。
パワナビで言えば、自分達で取材にいかずリンクで「済ます」。
そこに画像や説明があるのだから二度手間だろう?といわれればそれまで、
しかし、現場にいる人々に接しないと肝心な空気感は得られず、
パワナビスタッフの経験値はゼロのまま上がらず、大した魔法も使えない。
直接本人ではなくパソコンや携帯に語りかけていると
「メールに入れておいたの読まなかった?」
「えっ、メール入ってたの知らなかった・・・。」
こんないいかげんなやり取りが日常茶飯事・・・。
これぞまさに「済ましておいた」やりっぱなしの会話。
もはや会話が成立していないのも気にせずといった感じ。
それはたとえ行政がからんでいる公的な仕事の中にもありえる
「ITを活用して地域住民主体の町づくりをしましょう」といって
コミュニティーツールだけを設置し対して活用されないままおわってしまうケースが多い。
さらに、一般市民向けの施設が実は一般市民の近寄りがたい施設になってたりもする。
これなどは上記の「済ます」事ににているような気がする。
昔、「君と僕は運命共同体だ!」なるセリフもあったが、これだって「君」がいて
はじめて成り立つもの・・・。
造ったことで満足し、「君」の感想も聞かず、勝手に「やってやったんだからいじゃないか」
と考える。「もしかして僕のメールは届いていないかも」とは考えない。
そして受けとるべき側も「ああ来てなかったよ」でおわり・・・。
一般市民が魅力を感じない町づくり、一般市民が入りづらい街づくり延々としておきながら
いまさら「地元市民の主体性が等等」というのもおかしなもの。
やや冷めかけた宴会の席に、ちょうどいいころあいに会場にやってきたIT君・・・。
ここぞとばかりに部長がはやしたてる
「おっ、丁度よかったIT君・・・きみをまってたんだよ、いきなりで悪いが
なんかパーっとやってくれんかねパーっと!とっておきのやつを」
とっておきってなんだ・・・・・そんな感じがする。
自分は30年以上も都会で暮らしていたので、隣の人と話した事がないなんてざらだった・・・。
もちろん凄く昔は近所づきあいだって普通にあったが、
町が大きくなるにつれ、たくさんの知らない人がどんどん近所に住み始め
次第に知らない人とは話さなくなっていく・・・。
人間、そうそう誰とでもうまくやっていけるもんではない・・・。
お隣のおばさんと、3軒先のおじさんの名前と、
その人達と日曜日にキャッチボールをしていた時は
地域コミュニティの活性化や、コミュニティをビジネスになんて考えもしなかった。
自立しマンションで1人暮らしをするようになって10年もたつと
コミュニティっていう言葉をあちこちできくようになる。
よく理解せず、自分も使っていたりする。
人あってのコミュニティ、しかし日本を盛り上げるはずの人間自体が
少子化などで減っている・・・日本の食を支える農家も減り
地元を守るという名目であつまっている消防団も減り・・・
社会のシステムのせいか,外国映画の観すぎか、性格の不一致のため
家族はバラバラになり、気のあうはずの4人で作ったロックバンドはすぐに解散、
昨日までは大好きだったペットはどこえやら・・・・。
そんな中コミュニティという言葉だけが、水戸黄門の紋所のように偉そうに見下ろしている。
スケさんは地域担当、カクさんは活性化担当、IT風呂に入る由美かおるのシーンで
瞬間視聴率も大幅アップ!しかし何年たっても中身はあまり変わらない。
しかし、一般市民(コミュニティなのにこういう言葉も変だが)を見下ろす
ような印象をうけるものをたまにみかける・・・。
「あなた達が作る町づくり・・・。」とはいうものの
決して「私が作っていくのでみんな集まってください」とは言わない・・・。
とはいえ、コミュニティとはちがうが、
医療・災害などの事を考えるとIT技術が必要なのもわかる。
・・・・・・ん〜、この話は、かなり長くなりそうだからこの辺でやめよう・・・。
それこそ、こっちが論文地獄におちいりそうだ・・・。
そのうちゆっくりコーヒーでも飲みながら誰かをつかまえて話そう!
自分自身も今ひとつ理解していないようだ。
人間はコミュニティを本能で作り出せなくなってしまっているのか?
だれか、凄く詳しい人の話を「講習」とかいうものでない席で聞かせてもらいたい。
まあそんなわけで、話をもどすと
「地域住民が自主的」にタレこんでくださるネタはとても活きがよく新鮮。
メールもいいけど、やっぱり「アノミセオイシカッタンデスヨ!」
といった言葉も上記もようなカタカナではまるで電報のよう。
美味かった!という言葉に身振り手振り、幸せいっぱいの表情とともに、
その人の声で聞かせてくれると行ってみたくなる・・・・・。
本当にこんな仕事をしていて、いうのもおかしいが、
人間は昔からの伝達手段「口コミ」がいい・・・。
その、情報を発信するしゃべり手が面白ければさらに良し!
インターネットで画像を見せるより効果があるかも。
だから伝える側にたつひとの温度は高くなければ効果はない。
本日、編集部に来た大学生も、メールでの打診があってのことだが
実際にあうと、その人の熱の入れようがわかる。
「メールだけで終わらず、君とあえてよかった!」と言った。
彼もメールを出すまでに少しはあれやこれや考えただろう。
しかし、他人を受け入れる姿勢だとか、知らない隣の人に声をかける勇気などは
ITでは解決できるわけもなく、活性化するはずもない。
やはり、どれだけ個人が真剣に他人と関わってきたかがポイントになる。
むしろITの出現でこれからどんどん人の目を見て話せなくなる人が多くなるのでは・・・。
凄く気心の知れた人なら、その状況において携帯メールに送信される
「ごめん・・・」の意味もわからなくない。しかし、
1000回メールのやり取りをするより、1晩語りあったほうがいいにきまってる。
一生懸命かんがえてITなどのコミュニティツールを作成し人を集めるのも一つの手段かもしれないが、
いろんなパターンを見る限り、まともなものは
コミュニティが出来上がっているところにITを投げ込むと今まで以上に、
コミュニティが活性化するのは間違いない・・・これはあたりまえ・・・。
中心となって活動する人物がいて自然と大きくなっていくコミュニティは
イメージできるのだけど・・・。
ん〜逆パターンといえば・・・。
・・・そういえば出会い系サイトっつ〜のもあったな?
まあローマは1日にしてならず、簡単にできるものは簡単になくなる。
簡単には構築できない人間関係を、ITで簡単にというのは無理な話しかも。
まあ、あと2000年もすれば、昨日放映していた映画「AI」の未来人のように
目も鼻も口もなく、他人?に触れるだけで、相手の考えや過去がわかる種族が
地球を支配するようになったら、そんなのはどうでもいいことになってしまうのだろう。